診療案内
結膜下出血
結膜下出血とは?
結膜下出血とは、白目の一番表面をおおっている結膜という薄い膜の下にある血管が破れてしまい、白目が絵の具を塗ったように真っ赤になった状態をさします。
結膜下出血の症状は?
白目が真っ赤になる以外は、自覚症状はほとんどありません。まれに「目が少しゴロゴロする」と訴える方もいます。他の人から「目が赤い」と指摘されてはじめて気づいたり、自分で鏡を見たときに気づくことが多いです。
治療は必要?
見た目がド派手なので、びっくりする人が多いのですが治療の必要はありません。通常は1~2週間で吸収されてなくなります。ひどい場合には、数か月かかる場合もあります。点眼薬は効果がないので通常は処方されません。目がゴロゴロする場合は、保湿の点眼などを処方する場合もあります。
「眼底出血ではないか?」と心配される方がいますが、結膜下出血は目の表面の出血で、眼底出血とは異なります。目への悪影響はありません。
原因は?
ほとんどの場合が原因不明ですが、「目をこすってしまった」「前日の夜お酒を飲んだ」「コンタクトレンズの取り外しに苦労した」等がきっかけになることがあります。
50代以上では、「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」によるものが多いと言われます。「結膜弛緩症」とは白目に「しわ」がよった状態のことで、40歳くらいから少しずつ出てくる加齢による変化です。この「しわ」の摩擦によって血管が刺激されて破れてしまうことがあります。
また、高血圧や糖尿病、心臓や腎臓の病気、血液の病気などが関わっている場合がありますので、あまり繰り返すような場合は内科でチェックを受けることをおススメします。脳梗塞や心筋梗塞後で、血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合も結膜下出血を起こしやすくなりますが、そのために薬をやめる必要は通常はありません。
ただし、メヤニなど他の症状を伴う場合は、流行性角結膜炎(はやり目)などの可能性もあります。打撲後など外傷に伴う結膜下出血では打撲によるトラブルを発症していないか精査が必要です。
生活で注意すべきことは?
結膜下出血は自然に治るものなので特に制限はありません。数日間は再出血を防ぐために、お酒は控え、長風呂などは避けた方がよいでしょう。
本八幡の眼科 津田眼科医院